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二十一世紀のみやしろ―農のあるまちづくり―大地と生命をやさしく包み込む新しい空間づくり

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昭和三十年七月二十日、宮代町が誕生以来まもなく半世紀を迎えようとしている。新町建設に向けた人々の熱い思いから始まったまちづくりも、生活基盤の整備、公共施設の整備と町民生活を主体に文化の薫り高い、水と緑に育まれた、水面に映える文化都市をめざして順調に進められてきた。
 こうしたたゆまぬまちづくりの延長上に二十一世紀の宮代がスタートした。二十一世紀のまちづくりは、町民を主体とし、安らぎと潤いのあるまちづくりが求められており、こうした観点から宮代町に残された景観と、宮代らしさを大切に心豊かなまちをつくるための施策として平成十三年度から十か年にわたる第三次宮代町総合計画がスタートした。
 「水面に映える文化都市」を将来都市像とし、「大地と生命をやさしく包み込む新しい空間づくり―農のあるまちづくり―」をその創造理念として、物の豊かさから心の豊かさへ、地域の歴史と文化を基盤とした美しさと品格のある町民と行政のパートナーシップによるまちづくりを基本としたまちづくりが始まった。「輝き」、「慈しみ」、「創出」の三つの優先的施策、土地利用に関する構想を始めとする七つの部門別構想が掲げられその施策が進められており、その第一歩として平成十三年九月に山崎山や笠原に残るホッツケや水田、畑を舞台とし環境の共生や循環型社会の実現、そして人との交流の場など農のあるまちづくりの一環として「新しい村」が山崎地内にオープンした。
 なお、平成十六年国体アーチェリー競技会場となる都市公園の一つである「はらっパーク宮代」も建設され、平成十三年四月にその利用が始まった。
 このように、安らぎと潤いのある心豊かな地域の創造を目指した二十一世紀の宮代づくりが今始まった。