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例言

一 本書は平成二年から実施した民俗調査の成果に基づいてまとめたものである。
一 教育委員会で発行した『みやしろの信仰と年中行事』(平成五年度)、『祈りの札』(平成七年度)、『東粂原の獅子舞』(平成九年度)を含む町史資料集(第一集から第十八集)などの報告書については内容が民俗とかかわっているため、その成果に基づき記述した部分もある。また、ほかの機関などの発行した資料で引用したものについては、その出典を明記した。
一 本文の記述にあたっては、次の点に留意した。
 1 本文は原則として常用漢字を使用したが、固有名詞・学術用語・民俗語彙(ごい)、または仮名書きでは理解しにくい用語などは、この原則から除外し必要に応じてふりがなをつけた。
 2 民俗語彙については、その地域における呼び方を片仮名で示した。その場合、あてはまる漢字があれば各章の初出に( )で示した。
 3 地名は原則として大字名・字名で示し、より小さい単位を示す必要のある場合は、行政区名などを記した。
 4 度量衡の単位は、原則としてメートル法を使用した。ただし、尺貫法で表記する方がより適切である場合はそれを使用したが、原則的にはメートル法での換算は行っていない。
一 写真資料は、町民からの提供によるもの、調査者・事務局が撮影したものに大別される。前者には、掲載写真のキャプションに所蔵者名を提示している。図版資料は、調査員・調査補助員の作成によるものである。
一 本文中、歴史用語として差別用語を用いた部分があるが、これは封建支配の事実を正しく理解し、不当な身分差別制度の認識と、あるべからざる非人道的差別の解消に資するためである。
一 本書の資料・写真提供者、および聞き取り調査の協力者については、巻末に掲載した。