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小作

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 田や畑を借りて耕作することを小作という。小作料は収穫物で納めたもので、畑と田ではその納め方が異なる。ここでは姫宮のある家での小作の納め方を例としてあげる。
 畑の小作は、麦と大豆で払う。麦は一反あたり五~六俵の収穫があるが、小作として二俵を納めた。麦の場合できるとすぐに納めるものであった。大豆は一反あたり二俵の収穫があるが、小作として一俵を納めた。大豆は暮れまでに納めたものである。
 田の小作は、米で払う。米は、一反あたり五俵から五俵半の収穫があるが、小作は、一反あたり一石であった。二俵半である。