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クロツケ

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 田うないの後、用水の水が入る前にクロツケをする。クロとは、田と田の間の境に作った畝で、三角形で底辺が五寸程度の大きさである。水が入ってクロが崩れないように、水分を含んだ田の土をクロの上に塗り、クロを補強するための仕事である。手でつけるのをテグロといい、土地の境のクロに多い。また、シャクシでつけた四角形のクロをシャクシグロと言う。クロツケの作業は、早い人で四月末に雨でも降ると行った。