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摘田の田摘み

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 摘田の稲作の場合、苗間を作ったり田植えをせずに、直接田に籾を播く。この作業を田摘みという。田摘みは、四月二一日に行われる西光院の御影供の後、雨が降ると地拵えをして、五月初めには行った。籾は、下肥と灰を混ぜた状態で播く。播くときには、一斗五升ざるに入れて、手で播いていくものであった。