2-14 芽掻き作業
(萌芽の斎一化) 施肥量や夏期管理など関連が深く、冬期剪定で慎重に充実した結果母枝を選ぶことにしている。剪定時に三・三メートル当たり三~四本の結果母枝を三〇本程度に抑えている。萌芽展葉期の枝管理(芽かき、枝かき、新梢誘引)が萌芽率を高め、枝の勢力分散に努めている。
(実止まり) 実を太らすために必要な枝を残す作業である。同じ枝のときには第二カブを使う。枝の基が遊んでいた方がよい。来年に実が成る枝に養分がいきわたるように、実を実らせない枝を作ることも必要な作業である。また、強大化を防止するため、極力棚面を明るくするように初期管理の徹底を図っている。要は、自然に逆らわないように樹を自分で思うように育成することを信条としているという。さらに、前年度早くに出荷した樹は、翌年には遅く出荷するようにすると樹が休まる。休眠しないと樹も休まらない。
(着色をよくする) 摘房一新梢一房を原則とし、葉枚数一〇枚程度の新梢は二~三本に一房ならせている。三・三メートル当たり一二~一六房で樹勢の強い樹では遅めに行い、合わせて摘粒は房形を整える重要な作業で二~三回に分けて有枝無枝の判別が突き出したら早めに一房三〇〇グラムを目標にした房作りをする。
着色始めに露地で六月下旬から始まり、袋かけ前に枝の配置や新梢誘引の手直しをして、棚下へ三〇パーセント以上陽が当たる状態にしている。なお、摘芯は七月上中旬に止まらないものだけ二〇~二五枝で切る。