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エビラ

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 養蚕の全盛期は春蚕(はるご)から忙しくなり、注文を受けると道具箱ひとつ持って、農家に泊りがけでエビラを作りに行った。「蚕棚も作ってくれ」と頼まれることもあった。エビラは昭和一〇年ごろ、卸値は一二枚で一円だった。