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ナナマリショウギ

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 自家製の味噌は大豆が挽き割りであったので、味噌汁を作るたびに擂り鉢で擂ってから、ナナマリショウギ(味噌漉笊)で漉(こ)した。ナナマリショウギには取っ手がなく、笊ごと鍋に入れて使った。このため消耗が激しく、一年に二回は新しいものに取り替えた。ナナマリとは横のヒゴを七周させて作る意味があるというが、実際は四〇周り以上した。