ビューア該当ページ
目次
/
第二章 生産生業
/
第二節 諸職
/
一 籠屋
/
(二)籠の種類と製作技術
/
1 籠の種類
ナナマリショウギ
104 ~ 104 / 772ページ
自家製の味噌は大豆が挽き割りであったので、味噌汁を作るたびに擂り鉢で擂ってから、ナナマリショウギ(味噌漉笊)で漉(こ)した。ナナマリショウギには取っ手がなく、笊ごと鍋に入れて使った。このため消耗が激しく、一年に二回は新しいものに取り替えた。ナナマリとは横のヒゴを七周させて作る意味があるというが、実際は四〇周り以上した。