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目次
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第二章 生産生業
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第二節 諸職
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四 折箱屋
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(一)折箱の歴史と折箱屋
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[折箱の歴史と折箱屋]
それぞれの職人魂
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職人のあいたでは、「技術のある者は商売下手」「技術のない者は商売上手」といわれてきた。職人は技術を売る商売であるが、その売り方は人によって異なる。
初代春吉氏は昔気質の職人であり、折箱を作るにはあくまで伝統的な材料と技法にこだわった。そのため、客から「折箱の蓋を紙にしてくれ」といわれても断じて応じなかった。二代目の勇氏は、こうした春吉の職人魂を理解しながらも、現代の需用に合わせて臨機応変に対応することを心掛けており、そうすることで折箱の文化を守っている。