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弁当折

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 折箱は駅弁によって需要が高まり、弁当折は折箱屋の仕事の大きな位置を占めていた。駅弁には上弁、幕の内弁当、寿司弁当などがあり、定番は上弁と幕の内弁当であった。上弁は二段重ねで、上段におかず、下段にご飯を詰める。近年では駅弁の需要こそ減ったが、寿司屋や料理屋の持ち帰り用には笹折が用いられており、寿司弁当は2-51のような角丸の笹折である。また、鰻弁当は底の厚経木を二枚張り合わせてタレが染み出すのを防ぐ。

2-51 角丸の弁当折