四分板の木目は、丸太の中央部が柾目、端が板目となる。そこで、ガワや蓋には柾目を用い、底に板目を用いて両者を使い分ける。
四分板は定規を当てて電動鋸で切断され、続いてチョウシアゲ(超仕上げ)の機械に通して表面を滑らかに削る(2-62)。これを、蓋の上板、蓋のガワ、身のガワ、底板の各部材に切断する。その際には節を避け、半端な材が出れば接ぎ合わせて底板とする。材をいかに無駄なく使い切るかが、職人の技なのである。
2-62 四分板の切断と表面仕上げ
(左: 電動鋸で切断する 右: チョウシアゲの機械で表面を削る)
切断した部材は、エンバン(円盤)と称する機械で木口を削り(2-63)、鉋で面取りをする。
2-63 エンバンで木口を削る