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化粧仕上げ

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 以前には、スギ板の表面を竹のササラでこすって化粧仕上げを施した。ササラでこすると凹凸の筋が付き、これに光が当たると微妙な陰影と光沢が生じる。また、指紋や傷も付きにくい。しかし、この作業は手間がかかる割に評価が低く、凹凸を傷と見なされることさえあった。そのため、昭和四〇年代以降は行われなくなった。