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目次
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第二章 生産生業
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第二節 諸職
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四 折箱屋
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(三)折箱屋の仕事場
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[折箱屋の仕事場]
仕事場の立地条件
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初代春吉氏は、昭和五年に折箱屋をはじめるに当たり、その仕事場を杉戸駅(現東武動物公園駅)の近くに決めた。杉戸駅は東武伊勢崎線と日光線の乗換え駅であり、乗降客が多く駅弁も良く売れる。したがって、折箱の需要も高いと見込んだからである。また、修業先の親方が、「これからは駅に近いところが発展する。一歩でもよいから駅に近いところを探せ」と忠告したことも大きく影響した。