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桶の道具

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 桶作りの道具のうち、キワリやカンナは修業しているときに自分の小遣いで春日部の鍛冶屋に作ってもらった。カタはガワの曲線とコバの角度を測るための定規のようなもので、板目の板を使って自分で作った。一度桶を作ってみて出来栄えを確認してから、それをもとにカタをつくり、そのカタを使ってもう一度桶を作った。カタはそれぞれの桶の直径に合わせて四寸(ミズビシャク用)から二尺(フロオケ用)まであった。