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紺屋の忙しい時期と暇な時期

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 紺屋は冬季が最も忙しく、四月から八月にかけてはクサガレと称して暇になった。宮代町の紺屋は、そのほとんどが農家を兼ねていたので、クサガレの時期には紺屋職人に野良仕事をさせた。また、この時期には主人が農村部を営業に歩き、洗い張りや染め替えなどの注文を取って収入を得た。