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暮れ市

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 正月に歳神様を迎えるにあたり必要な神様の飾り、神様に供え物をあげる器、年男が用いる物を売る市が立った。宮代町では杉戸や幸手、久喜、春日部の暮れ市に出かけた。
 辰新田のある家では、新年を迎えるにあたって、正月に使う箸・シャモジ・オタマ・半紙(オソナエに敷く)などを一二月二五日の杉戸の暮れ市で用立てる。暮れ市ではお飾りなども売っている。
 須賀上のある家では、正月の注連飾りやお節料理の材料などは杉戸の暮れ市で購入する。杉戸は二五日が暮れ市で、現在も中央三井信託銀行のあたりに市が立つ。
 須賀下のある家では、正月に使うシャモジ・オタマ・バケツ・手拭いなどは、暮れ市ですべて新しい物を購入する。暮れ市は現在の東武動物公園駅の前に立った。
 本田のある家では、一二月五日に杉戸の駅前通りの市で正月に使用するさまざまなものを求めた。