正月一四日、一五日ごろに女の年取りといって、厄年の人が鷲宮町の鷲宮神社などに参拝に行く行事がある。町内では、二月一四日に東の五社神社でみかん投げという年越し行事もある。
須賀下のある家では、正月一四日、一五日ごろに女の年取りといって、厄年の人が鷲宮町の鷲宮神社に参拝に行く。厄年の人は神社から年を一つ借りてきて、厄を逃れ、翌年借りた年を返しに行く。現在では厄除けに栃木県の佐野厄除け大師に行く人も多い。
辰新田のある家では、一四日をトリマチ正月といい、鷲宮町鷲宮神社に参拝に行き年を借りてくる。トリマチ正月とは、男の四二歳、女の三三歳などの本厄の人が年を借りてくることによって、厄年から逃げる行事のことである。翌年には無事に過ごせたと、借りた年を返しにお礼参りに行く。
西粂原のある家では、一五日を女の正月という。この日になって初めて実家に泊まりに行った。この日までは嫁も家のことがあるので実家に行くことは出来なかった。