二月一日を次郎の朔日といい、粟のコワメシなど何か変わり物を作って祝う。二月一日は月遅れ(二月正月のころ)の正月でもあったので、辰新田ではこの日をセイニチという。
内野のある家では、二月一日を次郎の朔日といい、雑煮を食べ、午後から仕事が休みになった。
辰新田のある家では、二月一日を次郎の朔日といい、粟のコワメシを作って食べた。次郎の朔日は仕事が半日休みになり、奉公人は喜んだ。その代わりに仕事が休みになる日には、朝早く起きて半日分の仕事を行ってしまうのである。
次郎の朔日(ジロウノツイタチ)