四月一五日を木綿坊様の日、木綿坊主の日という。かつては町域でも木綿の栽培が行われており、この行事は本来は木綿の種まきの終了を祝うものであった。この日には、あんの入った餅をついて親戚に配り、親戚でもまた餅を持って来た。木綿坊様の日は地域によって異なる所もある。
逆井のある家では、特別に日を決めて行っているのではないが、西光院の御影供(四月二一日)に木綿坊様の祝いを行った。かつて木綿を作っていたころには、その年の木綿が豊作であるように祝った。
須賀上のある家では、四月一五日を木綿坊様の日という。この日は草餅を作って親戚に配った。