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川島の庚申様

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 川島の庚申様は、以前は庚申塚といい、道仏の方から川島に入り、清地橋を渡って杉戸に入る道沿いにあった。また、以前は高さ四尺(約一二〇センチ)くらいの塚であったが、清地橋の高さに道路も改良されて高くなり、塚らしくなくなってしまった。また、塚には大きな松の木があったという。
 この庚申様は耳の神様という。このため、周辺の地域からお参りが多かったものである。耳だれなどの耳の病気にかかると、竹筒に酒を入れて供え、この酒を耳につけると治るといわれていた。