七月一四日は身代神社の祭礼である。現在は、午前一〇時ごろから須賀五地区の総代が集まって祭典を行っている。また、当日は当番が赤飯を作って参拝者にゴフとして配る。第二次世界大戦前までは、御神酒を四斗樽で二本用意し参拝者に振舞った。また、以前には杉戸町高野の神楽師に頼んで神楽を奉納したこともあるという。
また、株と呼ばれる単位である五地区ではそれぞれの株の鎮守がある。そのうち須賀島の稲荷神社の祭礼は七月二二日、須賀上の雷電神社の祭礼は七月二五日、辰新田の雷電神社の祭礼も七月二五日にそれぞれ行われている。
辰新田の雷電神社の祭礼では、当番が粳(うるち)米と小豆で小豆飯を炊いておむすびを握り、二つずつゴフとして参拝者に配る。この小豆飯のゴフは家に持って帰り、家族で一口ずつ食べるものである。また、このゴフをつくる粳米は、祭礼の前日に当番がブクの家を除き一合ずつ集めたもので、少し残しておいて一勺ずつ白い半紙に入れオヒネリにして「神様の米」として参拝者に配る。各家ではそれを米とともに炊いて食べると無事に過ごせるという。