七月二〇日は、川島の古くからの家が氏子になっている杉戸町の近津神社の祭礼である。この日には、昔は近津神社まで幟を上げに行ったものであるというが、その後は庚申様に幟を立てた。この幟は現在でも長さ四間くらいある幟竿で、以前は七~八間あったという。また、このほかにも桜稲荷にも幟を立てている。このため、当番のほか、ムラ中の各家から一人ずつ出て幟を上げ、終わると一庵で御神酒を御馳走になった。こうした、ムラの作業に出られない場合は、カキといって相応の金額のお金を払うことになっている。
近津神社の祭礼と川島