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西の大山講の灯明

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 西では、大山講の灯明といって、八月一日から三一日までの間、その年に大山阿夫利神社に代参する者の庭先に木製の組立式灯籠を立てた。七月二七日に大山講のオトキを行って、翌年の春に大山講に代参する者が決まると、その年の代参者から組立式の灯籠が引き渡され、その年に立てるのである。代参者は二人なので、一五日交代で立てる。灯籠を立てている間は、立てている家で灯明をつけた。これは大山講に来年お世話になるという意味で行われているのであろうという。