八河内では、七月二八日から八月一八日までの間、石尊灯籠を稲荷神社の境内に立てる行事がある。灯籠は木製の組み立て式であり、大山講と関係がある行事といわれている。七月二八日は灯籠立てで、ムラ中の各家から一人ずつ人が出て灯籠を立て、その後に神社で簡単にオミキアゲをする。灯籠の回りには、灯籠を囲むように四本篠竹を立て、この四本の竹に注連縄を巡らす。灯籠を立ててから八月一八日までの間は、毎晩当番が灯明をつけたものであるが、現在は電灯で点すように変わっている。八月一八日は、トウロウゲーシ(灯籠返し)といい、灯籠立てと同様にムラ中で作業後、オミキアゲをする。