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蓮谷の二百十日・二百二十日・前読み

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 蓮谷では、九月一日は二百十日、九月一〇日は二百二十日といい、それぞれアレ(荒天)日だという。このため、アレないように昼から稲荷神社に御神酒を上げ、その後につまみくらいで御神酒を飲んだ。
 このほか、四月一日ごろの適当な日に、二百十日まで嵐が来ないようにといって、前読みという行事が行われた。この行事は、昼ごろ神社に集まって御神酒を上げ、簡単なつまみで酒を飲むというものである。ちょうど、苗間(苗代)を作る時期に行うもので、以前は四月一日に決まっていたようである。
 いずれの行事も、現在は行われていない。