ビューア該当ページ

道仏のおひまち

298 ~ 298 / 772ページ
 道仏のおひまちは、一〇月一九日である。この日には鎮守である稲荷神社に神主を呼んで祝詞を上げてもらい、その後、寮で御神酒を飲んで食事もした。食事は、ご飯にオツケ、肴は一品程度で、事前に当番が三合桝を持って一軒一軒米を集めて廻った。このような食事でも、米の飯は楽しみであった。また、以前は、男の年寄りが寮で観音行を行っていた。おひまちには、各家庭でおひまち餅といってアンビン餅を作り、重箱に詰めて親戚に配ったものである。また、この日には小学校の運動会も行われた。