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沖の山の甘酒祭り

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 沖の山では、ムラの鎮守である天神様の祭りとして、一一月三日に甘酒祭りを行う。第二次世界大戦中は一時中断したが近年復活した。祭りの当日には、天神社に保管してある太鼓を木に下げ、鳴らして人寄せを行い、参拝者に甘酒を振舞う。
 甘酒は当番が造る。祭りの前日の昼ごろ、米を四升炊いたものに糀を一、二枚混ぜ、湯冷ましで溶き、翌日には甘酒になる。以前は、ツミゴク(積石)といって米を集めておき、四斗樽に二本くらい作ったという。