藤曽根では、ショテのクンチと呼ばれる一〇月九日におびしゃの行事を行ってきた。現在は一〇月一〇日に庚申講として行っている。以前のおびしゃは、一〇月八日と九日に行事が行われていたものである。一〇月八日の晩は子供のおびしゃで、ヤドの家にムラの子供が集まってけんちん汁などを御馳走になったものである。九日は大人の旦那たちのおびしゃで、ヤドの家で行われた。このときには、ヤドの両隣の家が手伝いをして、鶏でもシメて御馳走を作った。なお、この費用をねん出するために、一軒あたり米五合くらい集めた。
藤曽根のおびしゃ