4-28 御影供
第二次世界大戦前、御影供の日の西光院は、多くの参詣客で賑わったものである。このため、見世物やシバヤ(芝居)、サーカスなどのほか、多くの露天商も出た。ござや座布団持参でシバヤ見物に行ったものという。また、たくさんの人が集まるため、青年団が参詣者の乗ってくる自転車預かりを行うなど、この周辺ではもっとも大きな縁日であった。このため、御影供には、東やその周辺のムラの家では、嫁に出た者などの親戚を呼んだものである。朝早く草餅を作って、親戚に配って歩いて招待する。このほか、この一年に嫁入りした者が、姑様や叔母・義姉などに連れられ、江戸褄を着て、髪は島田に結ってお参りしたものである。