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[観音行と念仏]

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 町内では、現在は行われていないが、太鼓を叩きながら観音経を唱える観音行が、比較的多く行われていた。男性が行うのが一般的であり、房のついた撥を投げ合うといった華やかな伝承も伴う。年間を通して数回行われるもので、特に二百十日や二百二十日の際に行われるという伝承は多い。
 一方、和讃や名号などを唱え、比較的女性の集団によって行われる念仏講がある。特に埼葛地区の南部では、月並念仏と称して毎月のようにして行う念仏講の伝承が顕著であるが、町内では念仏講の伝承は少ない。