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史料からみる西原の榛名講

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 西原には、「御代参御初穂神納録」が二冊残されている。一冊は大正一一年から昭和六年の、もう一冊は昭和七年から昭和一六年の榛名講の代参の記録である。それぞれ表紙に「一宮房吉」という記名がある。これは、榛名神社の御師の名前であり、般若坊・一宮である。この二冊の記録には、代参でいただく「立札」と「小札」の枚数が記されている。立札は、辻札のことであり、二枚と記されており、小札は講員に配るお札であり、五〇枚という記述である。
 また、代参日は、一八年間の記録の中で一三年が四月一日から五日である。残りの五年についても、三年は四月半ばであり、第二次世界大戦中の昭和一五、六年が五月になっている程度である。