埼葛普寛講のうち百間の勝心講では、御嶽山代参と、先達や講社の家での初拝み、立ち拝み、下山拝み、冬至祭(火渡り)を行っている。以前は、御嶽山代参中に中拝みを行っていたが、現在は先達が全員、代参とともに山に行ってしまうため廃止している。
火渡りについては、百間の勝心講の冬至祭のほか、現在、九月二八日に行われる総願寺の火渡りも埼葛普寛共同講とともに行っている。また、以前には、冬至に、埼葛普寛共同講のK先達が中心になって、須賀・沖の山でも火渡りを行っていた。この火渡りに、百間の勝心講の先達が手伝いに行っていた。このころは、冬至の日の午前中に沖の山で火渡りを行い、午後には百間の勝心講で火渡りを行うという過密なスケジュールであった。このため、後に勝心講は沖の山の手伝いをやめたという。
このほか、四月一〇日と一〇月一〇日には、主な先達は普寛霊場(本庄市)の大祭で奉仕する。また、一〇月下旬から一一月には、先達が八海山に行っている。
また、一〇年に一度、八月六日から八日に御嶽山で御神火祭が行われる。以前は山頂で行われたが、近年は十二権現付近で行っている。この御神火祭にも、埼葛普寛講の先達は奉仕に出かける。