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伝承組織

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 一般的に獅子舞は、ムラの年齢階梯の組織の一つである若者組によって伝承されることが多い。東粂原の獅子舞でも、現在は保存会を組織して伝承しているが、昭和四〇年代までは、東粂原の若者組である「青年会」で伝承してきた。「青年会」は一六歳~三六歳の東粂原の跡取りである長男が参加するのが基本になっていた。現在でもこの「青年会」の組織は存続しているが、昭和四〇年代に青年会による獅子舞の継承が困難となったため、その役割は年齢制限等がない保存会に移行している。そのほか、獅子舞に関係する役として総代や当番がある。鷲宮神社の総代は二人で、前側と裏側から各一人ずつ出ている。近年は順番に交代で行っている。