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 笛は、現在市販の笛を購入して使っている。篠笛で、獅子笛という。六穴の六本拍子である。昔は、自分で作った笛を使ったという。この当時の笛は、スズダケを使って作ったといい、先輩の笛を見ながら穴の間隔や竹の太さなど合わせて作ったものであるという。また、先輩の笛吹きの人から笛を譲ってもらうこともあった。
 現在、保存会には笛の伝承者が四人いる。笛は鷲宮神社で上演するときには、拝殿の中で獅子が舞っている方を向いて演奏する。演奏中には、常にバケツなどに水を用意している。これは吹く前に、笛を水に浸すためのものである。