舞の種類には門がかり、梵天、綱、花、弓、梯子、平庭、隠しの八種類がある。このうち、門がかりは、鳥居の前や境内社の前に舞うもので、神社への奉納は七種類である。以前は、この七種類を毎年すべて舞ったものである。
このうち梵天は、最初に舞う舞である。その後は、前記の順番である。現在は平庭を最後にすることが多いが、以前は隠しを最後にした。平庭や隠しは、幹事などの年配者がやるものであった。梵天と花、弓、梯子の四つの演目は、女獅子が最初に立ち、次の中獅子に舞を教え、中獅子は男獅子に教え、その後に三頭で舞うという形式を取る。
一方、綱、平庭、隠しの三つの演目は、三頭が一緒に立って舞う形式である。このことを「総立ち」という。ただし、綱は、梵天などと同じ各獅子が順番に立つ演目の「デハ」で総立ちするが、平庭と隠しは、二演目共通で別個の「デハ」で始まる。また、平庭と隠しは、途中で唄が入ったり、他の演目で最後に行う舞が、デハの直後と演目の最後に二分割されるといった類似点がある。
このように、全体的には、梵天、梯子、花、弓、綱のグループと平庭、隠しのグループに大きく分けることができる。さらに、梵天、花、弓が丸い舞場を意識して舞うのに対し、綱、梯子は拝殿に向かって直線的な舞場を意識するなど、若干の違いがある。