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出産の場所

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 昭和三七年に杉戸母子健康センターができるまでは、家庭分娩が主流であった。出産をする場所はショテ(初めての子)であっても婚家先が多く、嫁の実家に帰ってすることはあまりなかった。出産に使われる部屋は田の字型の母屋の場合、ヘヤ、オクノヘヤと呼ばれる北西の薄暗い若夫婦の部屋であった。