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難産

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 足から生まれてくるサカゴやお尻から生まれてくるエビゴシなどは難産で大変たった。こうした場合、毋子ともに危険な状態になることがあり、産婆は会陰切開などの処置を施すことは許可されていなかったので直ちに医者を呼んだ。難産で生まれた子は声も出さず青い顔をしているが、逆さにして背中を叩くと「おぎゃー」と泣いて赤い顔に変わり、産婆も産婦もほっと胸をなでおろしたという。
 西原のある家では、難産たったとき、実父が枕元で拝んだ。