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目次
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第五章 人の一生
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第一節 誕生と成長
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二 出産
川施餓鬼
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お産は「お棺に片足突っ込んでいる」などといわれ、命がけの行為だった。なかには不幸にして亡くなってしまうことがある。その場合は川施餓鬼・流れ灌頂とし、川や橋の際に竹を四本刺して、晒を結びそこを通る人に長い柄杓で、川の水をかけてもらった。お産で亡くなった人は血の池地獄に落ちるといわれ、これを助けるためにこうした供養をするという。