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お宮参り

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 床上げあるいは三三日目にお宮参りをする。お宮参りは無事に生まれたことを感謝するとともに、その神社への氏子入りでもある。実家から届いた一つ身の着物(産着)を掛けて、姑、実家の母とともに鎮守様に参った。一つ身の産着には背縫いがないため、背後から魔物が入るといわれ、松葉などの模様の背守りが縫い付けてあった。お宮参りでは集まった人に一箸ずつの赤飯やお金、子供たちには飴やミカンを配った。お宮参りの前に男児は産毛を剃り、神社に供えたという家もある。

5-11 お宮参り(姫宮神社)