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結納

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 縁談がまとまり、結婚の約束として結納を行う。大安吉日を選んで女性の家に仲人と男性の親が行く。結納には帯代(結納金)のほか、するめ(寿留女)・麻(友志良賀)・扇子(末広)などに目録を添えてヘギボンに載せて持参した。これらは荒物屋で購入し、目録は仲人が書いた。結納金は昭和初期が一〇〇円くらい(その当時、江戸褄が七〇円くらい)昭和二一年ごろは五〇~一〇〇円(当時の小学校教員の給料三二円)くらいであった。結納金は結婚の準備資金として用いられた。結納金の返礼として女性から男性へ袴代(結納金の一割程度)を渡した。

5-19 結納の目録 大正5年(折原家文書No.3187)