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足入れ

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 結納の後、祝儀まで長い間があくとき、あるいは祝儀の前に出征しなくてはならなくなったときに嫁が農作業を手伝うなどの事情により、祝儀の前に嫁が婿の家に何泊かしていくことがある。これを足入れという。足入れをすませると婿も嫁も自由に双方の家を行き来できるようになった。
 足入れはいわば仮祝儀で本来ならば後日、本祝儀を上げるが、子供ができたりしてあわただしく過ごすうち、本祝儀をあげないままになってしまうこともあった。