式の翌日、オカッテを手伝ってくれた隣組の女の人たちを呼び、一一時ごろから夕方までご馳走とお酒でもてなした。これをメデタブシ(めでた申し)という。このときは婿の父親がお礼のあいさつをした。料理はきんぴらや煮物、赤飯などで、家の人が作ったり、仕出しを取って出した。嫁は祝儀の夜は簪だけ外して箱枕で寝て、メデタブシではまた簪をして訪問着などを着た。招待された女性たちは無地の着物に黒の羽織や絵羽織を着てきた。
祝儀には隣組の家長は招かれているが、女性たちにはメデタブシが嫁の披露の場であった。また、手伝いのねぎらいと嫁の仲間入りの意味があった。このとき、姑が嫁の嫁入り道具などを見せたりもした。帰りにはお土産として尾頭付きの魚の折と鍋などの生活用品を用意した。