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初七日

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 死後七日目をショナノカ(初七日)、ヒトナノカという。ていねいな家では葬式を手伝ってくれた近所や口クドウや親戚を呼んでもてなした。家族だけですませる家もある。初七日には墓参りをし、線香をあげ、七日塔婆の初七日の板を一枚めくった。このあとも七日ごとに四十九日まで墓参りし、板をめくる。また、墓地に飾った輪花や生花はこのころに墓地で処分した。ヒトナノカまでは毎日団子と黄粉のぼた餅を供えた。
 中のある家では、初七日には形見分けをしたという。また、「ブツカケボシ」といって日常着ていた着物を濡らしたまま陰に初七日から一週間くらい干した。