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織られた絹布

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 家で織られる絹布は、そのほとんどが平織りの平絹であり、縮緬やカベ(壁縮緬)を織る者は少なかった。また、経糸と緯糸をいずれも二本取りにして斜子(ななこ)を織る者もあり、これは6-3のような柄物や無地の紋付に染めて着物や羽織に仕立てられた。

6-3 女性の斜子の着物(西粂原 矢部氏所蔵)