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目次
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第六章 身のまわりの生活史
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第一節 衣生活
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一 衣料
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(二)絹織物
機織りの技術伝承
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機織りは、衣料を賄う女性に欠かせぬ仕事とされ、学校を卒業した娘は母や祖母に習って機織りを覚えた。習いはじめには経糸の支度をしてもらい、これに玉繭から引いた節糸を織り込んで練習をした。上手に織れるようになると、次に経糸の支度を習い、糸ごしらえから織りまでを一人でできるようになった。