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目次
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第六章 身のまわりの生活史
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第一節 衣生活
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二 仕事着
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(四)雨具と日除け
日除け
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夏の炎天下で行われる田の草取りは、屈んだ姿勢で稲株の周囲の草を掻き取るので、背中が直射日光に照らされて非常に暑い。そこで、近くにあるミョウガッパ(ミョウガ)や葉の付いた枝を取り、これを帯やモモヒキの紐に差して背中を覆った。ミョウガッパは水分を多く含んでいるので長持ちした。中には雨天用のショイタを日除けに兼用する者もあった。