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目次
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第六章 身のまわりの生活史
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第一節 衣生活
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三 ふだん着とよそゆき
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(一)ふだん着
木綿の着物
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ふだん着はたいてい木綿で仕立てられ、その多くは縞であった。また、女物はニコニコと称する捺染木綿で仕立てたものも多かった。中には、銘仙や紬をふだん着とする者もあったが、これは大きな農家や大店の主人に限られた。
着物には単物(ひとえもの)と袷があり、一〇月から四月には袷、五月から九月には単物を着た。また、夏には浴衣が用いられた。