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目次
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第六章 身のまわりの生活史
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第一節 衣生活
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三 ふだん着とよそゆき
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(一)ふだん着
上草履
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農家では、ダイドコロの土間に下りると裸足になった。土間は、表面が滑らかで細かい凹凸があり、裸足で歩いても足裏が痛むことはなかった。コエンの隅には竹の皮で編んだウワゾウリ(上草履)を置き、上がる際にはこれを履いた。竹の皮の草履は藁草履のようなゴミが出ないので、上履きとして重宝された。