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目次
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第六章 身のまわりの生活史
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第一節 衣生活
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三 ふだん着とよそゆき
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(二)よそゆき
よそゆきの履物
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よそゆきの履物には、下駄と草履があった。晴天用の下駄は、男物が桐の駒下駄、女物が桐の駒下駄や日和下駄で、雨天には男女とも朴歯や樫歯の高下駄を履いた(6-7)高下駄はアシダと呼ばれ、女性は爪先に革製の爪掛けを被せて白足袋の汚れを防いだ。
下駄を新調するのは盆前と正月前であり、この時期になると下駄屋が売りにも来た。また、日和下駄や高下駄は、歯のすげ替えができたので、歯が減ると下駄屋に持っていって新しい歯とすげ替えてもらった。
草履は、男物が麻裏草履や板裏草履で、女物は台がコルクやフェルトでできていた。
6-7 よそゆきの下駄