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通学着

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 昭和初期までの子供は、男女を問わずほとんどが着物で通学をしており、洋服を着ているのは一学年中三人くらいであった。着物は、暑い時期が単物、寒い時期が袷で、冬には着物の下にネルのモモヒキをはいた。
 洋服を着る者が増えてくると、大人の着物をこわして見よう見まねで洋服を仕立て、子供に着せるようになった。本田のH氏(大正五年生)は、男物の黒ラシャのマントで子供服を仕立てたという。